良い日曜日をお過ごしください。



こちらは店主のニュースレターです。
花と音楽でひと休みしてください。

日本橋三越
↑ ↑ ↑
*水墨画家 takanori masutani (ジョニー)さんの設営風景のひとコマ(作品はすでに売約済み)




 谷川さん

こんにちは。

高校生の時に読んだ小説 「雨の日には車を磨いて」に憧れること35年ほど。そんな余裕などいまだあるはずもなく、実際に雨の日に洗車をして、キラキラと輝く水滴を弾ませながらドライブしたことなんて数えるほどしかないジャズとようかん、ミチカケの
店主タニガワヨシユキです。

雨は嫌いですか?ぼくは結構好きなんですよ。

雨粒で輝く草木。雨音と音楽の混ざったあの感じ。どちらも悪くない、いやむしろ素敵だなとさえ思います。

お天気の悪い日曜日は、少しの間、花を眺め、音楽を聴いてリラックスしていただけると嬉しいです。





Send Flowers
本日の花

♪ Untitled (オレンジのチューリップと右手)
takanori masutani


これはジョニーさん自身が1番気に入っている作品だそうです。

今日のジョニーさんの投稿によると、数えきれない失敗の先に、するすると生まれた自らの作品を見て少し泣いた。。。そうです。

とてもジョニーさんらしいなと思いました。飾られた作品たちは、そのどれもが2つとない命を持った生き物なんですね。それぞれの個性を、お気に入りの子を、ぜひ見つけにきてくださいね。


ジョニーさんが泣いたと漏らした投稿はこちら


*こちらの作品は、現在の京都ミチカケのギャラリーで開催中の個展「Send Flowers "花を贈る"」にて展示し、気に入って頂いたら購入もできる1枚です。(6月11日13時現在は販売中です)



Send Music
本日の1曲

♪ Still Crazy After All These Years
yufuin silence feat.akira uchida


ジョニーさんの作品を眺めながら、私タニガワヨシユキが作品や個展にぴったりな音楽を1曲1曲 選曲して、この個展のためのプレイリスト「Send Flowers, Send Music "花を贈る"」に追加しています。

今日は雨降り。そのせいかどうかは分かりませんが、ジョニーさんの絵を見ていてこの曲を思い出しました。

以前営んでいた湯布院のCREEKS.というお店で、2015年に作ったアルバムに収録された曲です。


実はこのアルバムは、僕自身がプロデュースをしたアルバムでもあり、友人の音楽家である内田輝と一緒につくりました。


アルバムのタイトルは「after the rain at CREEKS.」。6月に作ったアルバムなんですが、主役は湯布院の「静けさ」と雨上がりの「あの感じ」。だからレコーディングは、湯布院全体が静かになった夜。で尚且つ、雨上がりのタイミングだけを狙ってやってました。我ながら面倒なことしてましたねぇ。内田くんもよく付き合ってくれたなぁ。

余談ですが、内田くん(僕らはウッチーと呼びます)は、それはそれは他にない我が道を歩んでいる素晴らしい音楽家です。最近では清水寺の廃材から楽器を作ることを初めて許され、クラヴィコードというピアノの原型にあたる古楽器を作成してましたね。他にも、具体的な名前は言えないですが、世界的な音楽家がウッチーが作るクラヴィコードに惚れ込んだようで製作依頼を受けて一昨年だったか完成して無事納品したよ。なんてさらっと言ってましたね。



いつまで経ってもくびったけ

本日の1曲ですが、めちゃくちゃ静かで、なんならめちゃくちゃ暗いアルバムに収録していて、この曲がアルバムの中で1番明るい曲です。

曲名にピンと来た方もいるかも知れませんね。

そう、ポール・サイモンの曲と同名です。曲そのものを意識した訳じゃないですが、高校生の時に読んだ村上龍の69(シックスティナイン)という小説の中でこの曲名が出てくるんです。それがとても印象的で大好きになったフレーズなんです。

「Still Crazy After All These Years」
いつまで経ってもくびったけ。



お好きな感覚で捉えて良いと思いますが、どれだけ時が流れても、それに触れると聴くと眺めると、やっぱり心が動くし、愛おしいなぁと思えるものが1つでもあればそれで十分幸せだってことか??? 自分がそんなものと果たして出会うんだろうか。。。なんて、当時生意気盛りの高校生のボクが思っていたかどうかは、全く覚えてないですが、すごくすごくこのフレーズに惹かれたことだけはよく覚えています。


evergreenで、timelessで

封を開けた新品の時には価値を感じても、時間と共に飽きてしまう。、愛着が湧かないから結局捨ててしまう。そして繰り返す。。。

ボクもやっちゃうことありますが、歳と共にそのパターンはグッと減ってきたようには思います。心がしっかり動くものしか買わなくなってきたんでしょうね。

「大量生産の向こう側(対岸)」といったワードを若い頃から意識して、音楽関連の活動だとか店作りの指針にしてきましたが、歳を重ねた今、大量生産自体を否定しようとは思いません。だけど大量消費・大量破棄についてはやっぱり違和感を覚えますね。

単に沢山持ってることより、自分自身の中でときめきが色褪せないものや経験を、いくらかでも持ってことの方がはるかに大切だって思います。アースデーでもないのに何の話なんでしょうね。


ジャズとようかんでは、そしてミチカケでは、長く愛せるものや人との出会い、体験を、思いがけず、あっけなく提供していきたいなぁと思って活動しています。(まだまだできてなくてすいません)。

ジョニーさんの絵を展示し、こうして紹介しているのも同じ気持ちからです。ジョニーさんの絵は以前にも何点か買わせていただいていますが、タイムレスそのもの。色褪せないどころか、購入を決めた時の心の動きがいつだって眺めていると鮮やかに蘇ってきます。

ホンモノなんだなぁってつくづく。ジョニーさんありがとう。



今日は曲の話が長くなっちゃいましたね。

日曜日の昼下がり、ジョニーさんの水墨画やお近くの花や木々、相変わらずくびったけな愛用のお品や道具を眺めながら、音楽をゆっくり聴いて良い時間を過ごすのはいかがですか?


*音楽プレイリストは、作品を日々眺めながら時々曲を入れ替えています。


Talk to me
ひとりごと



雨あがり

冒頭で雨が好きと言いましたが、よりピンポイントで言うなら、今日紹介した曲のアルバムタイトルがまさにそうで、「雨上がり直後(after the rain)」、が好きなのかも知れません。

よくないですか?あの感じ。例えまだ雨が上がったばかりで光こそ射してなくても、ボクには安心とか希望にも似た感覚がふわっと心に広がるんです。これから光が射すんだな。って。


そんなこと書いてたら、雨が上がりました。空は一面曇っているのに安心感しかありません。不思議ですね。

さて、珈琲でも淹れるとします。「水墨画で描かれたチューリップのための珈琲」や、「とある音楽をテーマにした珈琲」作りも日々進化してますよ。楽しみにしててくださいね。


それでは良い日曜日をお過ごしください。




ジャズとようかん
ミチカケ
店主
タニガワヨシユキ

 

 


ミチカケ presents

takanori masutani solo exhibition
「Send Flowers "花を贈る"」
2023年6月3日(土) - 7月9日(日)


ジョニーさんの「Send Flowers "花を贈る"」は、7/9(日)まで京都ミチカケにて開催しています。なお、作品はすべて購入可能です。(一部非売作品あり)

大好きな1枚、大切な1曲に出会っていただけると嬉しいです。

京都ミチカケにてお待ちしています。



湯布院 ジャズとようかん 大分県由布市湯布院町川上3015‐4


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